こんにちは!
ナチュラルアレルギーケア アドバイザーの
楳村 郁子(うめむら いくこ)です☺
お肉シリーズ1回目は
アトピッ子のケアにお肉はとても良いこと。
でもそのまま食べると逆効果になる可能性があること
を、お話ししました。
そこで2回目では、
消化吸収しやすい形で
毎日の生活にお肉を取り入れる方法をご紹介しました。
今回は、
どんなお肉を選ぶと良いか?について
私が住むオーストラリアと
日本のお肉の比較も交えながらお話ししたいと思います。
私たち日本人は
サシの入った霜降り肉が大好きです。
サシの入りかたがキメ細かければ細かいほど良質な牛肉とされ、
格付けされて
お値段が高くなってゆきます。
ところが、
この霜降り肉に仕上げるために
牛が病気になっていることをご存知ですか?
衝撃的な事実ですが、
私たちは病気になった牛のお肉を食べているのです。
と畜場では
屠殺された牛に
病気があったかどうかのチェックが行われています。
大半の動物に内臓の病気があり、
食べられない部分は廃棄されているのです。
その数は、
厚生労働省が公開している資料で確認できます。
厚生労働省の資料
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/113-1.html
厚生労働省の統計一覧のページで
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/113-1.html
「食肉検査等、情報還元調査」というページがあります。
ここからリンクの「統計表一覧」をクリックすると、
e-Stat 統計で見る日本。という、
政府統計の総合窓口のサイトに飛びます。
そこで、一番最新の令和2年のページにアクセスしてみます。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450192&tstat=000001024512&cycle=0&tclass1=000001159686&tclass2val=0
すると、
日本の屠殺場の数や、
屠殺された家畜たちの数が、
1頭単位でわかります。
全部エクセルでダウンロードできる公開情報です。
その中で注目して欲しいのは、
「疾病別頭数」の表です。
身体の全部が廃棄されたのは 96万4823頭、
内臓など一部廃棄されたのは 9585頭。
合わせると、97万4,408頭
と畜場に運ばれ検査された頭数は105万7939頭
実に92%以上の牛が病気なのです。
この牛のお肉を食べて、
一体、アトピーが治るでしょうか?
これは、
牛の話だけではありません。
豚や鶏も同じなんです。
どうしてこのような、
ひどい状態になっているのでしょう。
それは、
家畜の育て方に原因がある以外、考えられないですよね。
Animal Welfare、
動物福祉という言葉を
聞いたことがあるでしょうか?
家畜である動物は生き物。
家畜たちが生まれてから死ぬまでストレスなく、
本来のその動物の自然に沿った生き方、
健康的な飼育方法を目指すことを言います。
この写真は
オーストラリアの田舎に行くとよく見る光景です。
広大な牧草地に、牛がのんびり草を食べています。
牛は、
堅くて繊維質の多い草をゆっくり食べて、
ゆっくりと消化します。
でも
それだと成長も遅く、
肉として販売できるまでに
とても時間がかかります。
こちらは
ファクトリーファーミング、
工業畜産と呼ばれる牛舎の様子です。
ここでは、
トウモロコシやオオムギ、
大豆かすなどの穀物が、
大量に与えられます。
牛肉1kgの生産に
約1万リッターの水が必要。
これは
小麦粉1kg生産する場合と比べると
約50倍!
穀物は8Kg必要です。
1頭が約700Kgですから、
1頭育てるのに
この700倍必要なんですね。
牛が動くと
餌のカロリーを「無駄に」に消費しまうので、
一日中暗くて狭い牛舎の中につないだままにし、
運動をさせません。
日本中のどこの牛舎でも、
多くの牛たちが、
後ろを振り向くこともできないように首を固定されて
つながれている光景を見かけます。
ひたすら高タンパク高カロリーの食事を与えられ、
そしてほとんど運動もさせられなかったら、
どうなるでしょうか?
まず、胃腸や肝臓が病気になります。
また、
霜降り肉にするためにビタミンAを食べさせないように、
栄養制限をします。
ビタミンAが足りないと、
牛は失明してしまいます。
体ばかりではありません。
心の病も起こっています。
同じ動作を病的に繰り返す
「常同行動」が見られます。
行動の自由を奪われ、
狭い檻の中に閉じこめられているのです。
また、
飼育者が怪我をするのを防ぐ為に、
ツノを切り取られたり、
鼻輪をつける為に鼻に穴をあけられたりしますが、
麻酔もせずに処置されることがあるようです。
このように、
不自然な飼料や運動不足、
育てられ方により、
牛は病気になるんです。
もうちょっと例を見てみましょう。
これ、
オーストラリアのスーパーのお肉です。
サシが殆どないですよね。
オーストラリアでは赤身肉がヘルシーと位置付けられていて、
脂がほとんどないお肉ばかりなんですね。
基本、
草を食べて育っているので
サシが入りません。
これは、国産の黒毛和牛。
かなり霜降りです。
そして、
これが日本で売られている
オーストラリア産の牛肉。
オーストラリアのスーパーのお肉と比べてみてください。
結構サシが入っていますよね。
実は
日本へ輸出するための牛には、
穀物を食べさせています。
サシがないと日本では売れないので、
出荷前の数ヶ月、
穀物を餌にするそうです。
さて、
かなりショッキングなお話しだったと思います。
私のナチュラルヘルスケア オンライン講座でも
このトピックがあるのですが、
衝撃を受けられる受講者さんが多いです。
お肉は体にいい。
アトピーケアになると思ってたのに、
一体どうしたらいいのでしょう。
その答えは、私はオーガニックにあると思っています。
オーガニックで畜産を行うと、
動物にそれぞれある
自然な行動範囲に基づいて最低飼育面積が決められていたり、
成長剤や抗生物質などの添加物の使用が許されていなかったり、
なにより動物福祉に基づいて育てることが推奨されていて、
ストレスを与えない、
恐怖や痛みを与えない方法で
飼育されています。
なので、
もちろん家畜たちは
ヘルシー&ハッピーに育つことができるのです。
私の師匠でもある、
ドイツIOBオーガニックビジネス研究所のレムケなつこさんによると、
肉の生産量を抑え
家畜の餌としての穀物利用を軽減し
食品ロスを減らすことで、
オーガニックだけで世界人口76億人を養うことが可能だという
研究結果をシェアしていました。
概要欄にリンクを貼っておきますので、気になる方はアクセスしてみてください。
国連・欧州最新レポート「100%有機農業で世界人口を養う!」
https://iob.bio/journal/organic-report/
オーガニックにシフトすると
食料安定だけではなく、
環境保護と健康維持にも
繋がっていくのです◎
まずは、
3ヶ月に1度くらいの頻度で、
1週間オーガニック食材を食べる。
と言うチャレンジをやってみませんか?
チャレンジするにあたって、
質問やコメントがあれば
ぜひお知らせください!
厚生労働省の統計一覧のページ
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/113-1.html
IOB Jornal
国連・欧州最新レポート「100%有機農業で世界人口を養う!」
https://iob.bio/journal/organic-report/
【ナチュラルアレルギーケア オンライン講座】
3ヶ月の基礎講座と、それ以降の継続プランになっていて、メールで動画講座が配信されます。
Facebookの参加者グループで、月一のライブ講座や仲間との交流ができます。
アレルギーケアって、辛いものであってはいけないと思っています。
楽しく、毎日を笑顔で過ごせる。
そんなナチュラルアレルギーケア 生活を過ごしましょう。
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基礎講座だけとか、
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いつでも辞めれるので
ぜひ試しにのぞいて見てください。
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