ヴィーガンに物申す

オーストラリアでは2015年から2020年にかけて、ヴィーガン食品市場の成長率は9.6％。世界で3番目に急成長していると言われています。

2019年のデーターでは、人口の12％以上にあたる約250万人のオーストラリア人がベジタリアンで、そのうちのおよそ50万人（2%)がヴィーガンと予測されています。

日本でもヴィーガンの方が少しづつ増えてきてるなぁと言う印象があるのですが、

私、、、正直ヴィーガンはちょっと面倒臭いって思ってます。

全てのヴィーガンの方がそうではない事は重々承知の上で、「こんな人が多くない？」と言う個人的印象をちょこっとだけ呟きます。

【今更聞けないヴィーガンって何？】

まずお肉を食べないで過ごしている人たちのことをベジタリアンと言いますよね。このベジタリアンには色んなバリエーションがあります。例えばタマゴは食べるけど、魚はダメとか。フルーツだけを食べるとか。

その中でヴィーガンはとっても厳格な食事法をとっている人たちです。

すべてのお肉と動物性食品や物を完全に排除します。
卵や乳製品も食べないし、革製品も使いません。
ソーセージやハムはもちろん、バターも食べません。
アイスクリーム（乳製品）やゼリー（ゼラチン）もX。
お味噌汁の出汁に鰹が入っていたらOutで、昆布ならOK。

そんな厳しい決まりのあるヴィーガンですが、どうして今ヴィーガンを選択する人が増えているんでしょう。

【ヴィーガンになる2大理由】

それは、

・より健康になりたい
・動物を守りたい
この二つだと思います。

今世界中で問題になっているSDGs、地球温暖化やサステナブルな観点からもヴィーガンを選ぶ人がどんどん増えているように思います。

ところが、

「すべてのお肉と動物性食品や物を完全に排除。これを厳格に守らなければ！！」と言う強い思いの方が多いように思うのです。

【ルールに縛られて本質が見えなくなっている？！】

それが故にミクロの視点になってしまって、マクロが見えない。

例えば、みつろうエコラップ。

コットン布に、ミツバチの巣の材料であるミツロウを染み込ませたものです。洗って繰り返し使える食品保存用ラップです。

ヴィーガンの方は「ミツロウ」と聞いただけで、「動物性だから使っちゃダメ」と言われます。

そしてヴィーガンエコラップとして出回っている、ソイワックスを選ぶわけなのです。

これはサステナブルな観点から考えると、もう全然ダメ。。。涙

本当に残念。

＊ミツロウ＊
ミツロウは、ハチミツを採取したあとの残りを溶かしただけ。とっても簡単なプロセスで出来上がるんです。

ミツロウを作るのに、養蜂家はミツバチを殺す事はありません。

「強制労働させているから」と言う人もいますが、

それはヴィーガンの方が食べるお野菜が実るように受粉活動をしてくれているのです。

ミツバチがいないと、ヴィーガンは食べるものが無いんです。

ハチミツやミツロウは、そのオマケでミツバチの生活が困らない程度の量をお裾分けしてもらっているのです。

＊ソイワックス＊
では、ソイワックスはどうやって作られているか？彼女たちは知りません。エコでサステナブルだと思っているようです。

大豆ってお豆です。その殆どがタンパク質や炭水化物で、油脂なんて少ししかありません。しかも大豆油ってサラサラしていてワックスなんて取れません。

どうやっているかと言うと、オイルに水素添加して固まらせているのです。　そうです。食べるプラスチックと呼ばれるマーガリンと同じトランス脂肪酸なのです！！

しかも世界中の大豆の95%以上は遺伝子組み換え作物です。
（これ読んだだけで？？？な方はナチュラルヘルスケア オンライン講座受けてね！）

【私たちは自然の一部】

私たち人間は動物であり、自然の一部であり、地球の一部です。

それは、野生動物のみならず、家畜である牛や豚や鶏も同じ。

草食動物が草を食べ
肉食動物は、草食動物を食べ
彼らの糞便や、朽ちた屍（しかばね）が大地を肥やす
そんな自然のサイクルの中に私たちも存在しています。

ヴィーガンの人が食べる植物性の食材を育てるのに、鶏や牛の糞便を発酵させた肥料はとてもサステナブルで栄養たっぷりの土を作ります。

手のひらにこんもり乗せた土の中には、地球上の総人口よりも多い数の微生物が元気に活動していて、土を潤し、植物の根とともに炭素を土中に抱え込んで空中のCo2を減らしています。

大きな地球の歴史規模で見た時に、私たち人間が健康でいるためには、動物性の食材だって必要だと思うのです。

でも、そんなにいっぱいは入りません。

週に数回でいいんです。

そしてその命をいただくわけですから、その動物の繁殖や出産、育て方、屠殺、その後の精肉処理、全てにおいて敬意が払われていることが大事だと思うんです。

これはオーガニックの原理に組み込まれています。

健康になりたい
動物を守りたい

そんな思いで、農薬や化学肥料にまみれたお野菜を食べて、全ての動物性食品や物を排除するよりも

もうちょっと緩やかに＆しなやかに生きてみませんか？