バイエル社は2023年からアメリカで除草剤ラウンドアップの販売を中止することを発表しました
この決定は「ランドアップの使用で癌になった」と訴えられている件数が10万件を超えており、今後の訴訟リスクを最小限にすることが目的だそうです。
*農業用、業務用には引き続き販売されます。
ラウンドアップ(メイン成分:グリホサート)は、ヨーロッパなどで使用禁止されている農薬です。オーストラリアでもやっとこの薬の使用を禁止する動きがでてきています。
ただ長年、除草剤に頼って来た農家では
「これを使わずに作物を育てることはコストがかかりすぎる。」
「除草剤なしでは十分な収穫が得られない。」
と大きな抵抗があるようです。
オーストラリアでは菜種とコットンの遺伝子組換え作物が許可されていますが、そのほとんどの農場はラウンドアップを作っている製薬会社、バイエル(オリジナルはモンサント社)が保持しています。そしてオーストラリアコットンの99%は遺伝子組換えです。
遺伝子組換え作物は、除草剤ラウンドアップが無ければ育てられないほど、ラウンドアップに依存しています。
通常の農作物でも除草剤に頼っている現状は変わりません。.ラウンドアップを禁止することで、農家さんの数年間の収穫は激減し、利益が出ないことが予測されます。それを聞くときっと誰でも、すごく気の毒に思うでしょう。
でもその代わりに得られるものは何でしょう。
*薬剤に直接暴露している農場で働く人たちの健康
*作物を育てる土地の健康
*作物を食したり、使用する消費者の健康
注:多くのオーストラリアの大きな農場は裕福なオーナーが農場を保持し、そこで多くの労働者を雇っています。つまり農場を持っているオーナー自体は、農薬の暴露率は低いのではと考えられます。
農家さんが、除草剤を使わなくても、十分な収穫を得て利益が出せるようになるまでの数年間を、行政や消費者が何らかの形で支援できるようなプロセス構築が重要だと思いました。
今、私がすぐに出来ること。
*「私はラウンドアップを使わない」と決めること
*こう言った情報にアンテナを張ること
*シェアすること
あなたに出来ることは、何ですか?
https://cen.acs.org/environment/pesticides/Bayer-end-glyphosate-sales-US/99/web/2021/07
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