こんにちは。ナチュラルアレルギーケア アドバイザーの楳村 郁子(うめむら いくこ)です☺︎
あなたは、お湯シャンプー(通称湯シャン)をご存じでしょうか?
洗浄力のあるシャンプーやリンス、コンディショナーなどを使用せず、お湯だけで髪の毛を洗う方法です。
わが家はアトピー対策のために、2014年から湯シャンに取り組みました。
今では夫、21歳の娘と19歳の息子も、全員が湯シャンで生活しています。
今日は、湯シャンでアトピー対策を実践した、私の話を紹介しますね。
私が湯シャンに取り組んでから、6つの変化がありました◎
- フケのように見える頭皮の剥離とかゆみがなくなった
- かゆみを伴う浸出液が出なくなった
- 頭の中にできるニキビがなくなった
変化は頭だけではありません。
頭を洗うときにシャンプー剤が流れていた顔や背中にも変化がありました◎
- 背中のカサつきや、アトピー症状がなくなった
- 顔のカサつき、吹き出物がなくなった
- 顔にまとわりつく静電気が出なくなった
もちろん、これらの改善は湯シャンだけでなく、食事改善やエクササイズなど総合的に取り組んだ結果です。
それでも、湯シャンの影響はとっても大きいと思っています。
あなたがもし、今、毎日シャンプーで頭を洗っているなら、湯シャンに挑戦することでアトピーの症状が改善する可能性はとっても大きいと思います。
湯シャンがアトピー症状の改善を促す理由は二つあると思っています。
- 皮脂の分泌が正常化する
- 化学成分の経皮吸収がなくなる
スーパーやドラッグストアで販売されているシャンプーには「合成界面活性剤」と呼ばれる化学成分が入っています。
この成分は、シャンプーをフワフワ、あわあわにしてくれるんですね。
なのでシャンプー剤が髪に優しく行き渡ります。
そして本来の作用は油を乳化させて水に溶かし、洗い流してしまうことです。
だから、汚れが落ちるんですね。
ところが、合成界面活性剤は非常に乳化力が強いため、あなたの皮膚からにじみ出ている皮脂も洗い流してしまいます。
皮膚が1番健康な状態は、十分な水分と皮脂が混ざり合った、みずみずしくしっとりとした状態です。
ですが、シャンプーで洗ったあとには、頭皮も髪も乾燥してしまいます。
なので、リンスやコンディショナーが必要になってくるんですね。
リンスやコンディショナーを使うと、皮膚の表面がしっとりするため、「もうこれ以上、皮脂を分泌する必要がない!」と勘違いしてしまって、皮脂が出なくなってしまいます。
あなたの皮膚から出てくる皮脂は、最上の天然保湿クリームです。
天然の保湿クリームである自身の皮脂は、雑菌が繁殖することを防ぎ、毒素となるものが体の中に浸透してしまうことを防ぐ役割も担っています。
シャンプーやコンディショナーを使い続けることで、天然の保湿クリームが出なくなり、体の中にアトピーの原因の1つとなる毒素を浸透させてしまったり、雑菌を増やす環境を作り出しているのです。
頭に雑菌が増えてきたら、私たちの免疫細胞は、その雑菌を体の内に入れないよう、皮膚表面に炎症を起こします。
これが、かゆみの原因です。
そして、通常より速いスピードで皮膚の新陳代謝が起こるため、毎日頭を洗っているのにフケのような粉が出てくるのです。
アトピーを抱えている方の皮膚には、悪玉菌の黄色ブドウ球菌がたくさん存在しています。
この黄色ブドウ球菌を退治して、善玉菌である表皮ブドウ球菌を増やしてあげるのが不快な症状を和らげる鍵となります。
この表皮ブドウ球菌のエサになるのが、あなた自身の身体から分泌される皮脂なのです。
本来、界面活性剤によってなくなってしまった皮脂が、再び元どおりになるまでに約24時間の時間を要します。
ですが、毎日シャンプーで洗髪している人は、せっかく皮脂が出てきたころにまた洗い流してしまうため、いつまで経っても善玉菌のエサはなく、炎症を起こしやすい状態になってしまいます。
このように、シャンプーはあなたの頭皮の皮脂分泌のリズムを狂わせてしまいます。
湯シャンは頭皮の皮脂分泌のリズムを整えて、頭皮に善玉菌が喜ぶ環境を作るため、アトピー症状の改善に繋がるのです。
シャンプーやコンディショナーには、界面活性剤以外にも、香料や色素など、多くの合成化学物質がブレンドされています。
これらの化学物質は体の中に入ると毒素となって悪い影響を与えるとされています。
シャンプー剤が体の中に入り込むことなんて、間違って飲んでしまわない限りありえないと思いませんか?
いいえ、シャンプー剤は頭を洗うだけで、確実にあなたの体の中に入っていくのです。
合成界面活性剤は皮脂膜を緩め細胞の間にある脂質を溶かし、化学物質を肌の奥まで浸透させていきます。
その成分は、毛細血管から血流に乗って全身へ運ばれるのです。
実は、皮膚から吸収される毒素は、口や鼻から入る毒素よりも深刻と言われています。
それは、なぜでしょう?
口から入ってきた毒素は腸から便となって排出されたり、肝臓や腎臓で解毒されて尿となって排出されるため、綺麗な血液だけが全身を巡ります。
でも皮膚から吸収された毒素は直接血管に入り込んで全身を巡るため、肝臓や腎臓で解毒されず、子宮や膀胱、睾丸周辺に蓄積していくそうです。
2015年、福井県の化学工場で働く数十名の従業員のうち5名に対して膀胱がんの発症が報告された例があります。
この工場内で、人に対して発がん性のある化学物質を扱っており、彼らはこの物質に暴露していました。
工場内の空気中の化学物質濃度はとても低かったことから、皮膚から化学物質が吸収されたと考えられ、動物実験による検証も行われました。
その結果、皮膚から化学物質が吸収され、腎臓や膀胱などの臓器に移行することが分かったそうです(経皮吸収の可能性が示唆された芳香族アミン類の体内での運命(行方)を知るために, 労働安全衛生総合研究所より)。
このように皮膚から毒素が体に溜まることが炎症の原因の一つにもなり、アトピー症状を引き起こしているとも考えられるのです。
湯シャンに切り替えることで、体内に浸透する有害化学物質の量が劇的に減りますので、アトピーの改善にも影響を与えそうだってことは、簡単に想像できますよね。
さて、あなたも湯シャンに切り替える勇気がでましたか?
湯シャンに挑戦して見たけれど、上手くいかなかったと言う声もよく聞きます。
次回は湯シャンに切り替える時のコツをご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!
本日のお話はいかがだったでしょうか?
詳細についてはこちらの動画をご覧になってくださいね☺︎
コメントや質問などもお気軽にお待ちしています。
チャンネル登録と高評価をしていただけるととても励みになります!
あなたのナチュラルで快適な生活をシドニーから応援しています!
《参考ブログ》
「湯シャン歴6年筆者が語る」本当に湯シャンでアトピーは改善するの?
https://iob.bio/journal/about-oyushampoo/
IOB journal 楳村 郁子(うめむら いくこ)
コメントを残す