こんにちは。 楳村 郁子(うめむら いくこ)です。
美味しい牛乳で、発酵バターを作りました。
え?牛乳からバター?
ってビックリされる方も多いかもしれないですね。
良く知られている家庭でのバターの作り方は、生クリームをブレンダーにかけたり、瓶に入れてよーくシェイクして、乳脂肪分と水分を分離させる方法。
牛乳をいくらブレンダーにかけても、シェイクしても、バターなんて出てこないです。
なんででしょう?
私は子どもが産まれて母乳を上げるようになって、牛乳との違いにびっくりしました。
何が違うって、
色がちがう。出てくるたびに濃ゆかったり、薄かったり。
テクスチャーも違う。 ベタベタしていて、牛乳みたいにさらっとしていない。
そして、放置していたら、水分と乳脂肪分が分離する。
ちょっとネットで母乳写真を探してみました。
ね?分離しているでしょう?
その頃は「人間と牛やし、そりゃ乳もちがうんやろう。」
て、思っていたけれど、そんな事は無い。
同じ哺乳類同士、そんなに大きな違いはないのですよ。
本当の牛のお乳も、
その日、季節、体調によって、色が違ったり、濃ゆかったり、薄かったりします。
そして、放置していると水分と乳脂肪分が分離するのです。
でも、スーパーで売っている牛乳はいつも同じ色。同じ味。同じテクスチャーで、放置していても分離なんてしないですよね。
これは、Homogenisedと言って、牛乳をとっても目の細かいフィルターに通して、乳脂肪を粉々に潰してしまい、サラサラの「分離しない」牛乳に「商品化」しているからなんですよね。
この牛乳からはバターは出来ません。
私がいつも買う牛乳は、オーガニックのUnhomogenisedのミルクです。
週末のマーケットなんかで良く売っていますが、
Sydney内のスーパーだと、Paul’sと言うメーカーの物が購入出来ます。
この牛乳はクリーム(乳脂肪)が上に浮いてるんですよ。
クリームが黄色いのは、穀物ではなく、草を食べているからだそうです。
このまま良くシェイクして、通常の牛乳としていただきます。
コーヒーに入れるとクリームが溶けてコクが増します。
私はこの牛乳でヨーグルトも作ります。
するとやっぱり乳脂肪分は分離して、層になって上に浮くんです。
冬から春の間は牛も寒いんでしょうね。
牛乳は濃ゆくなり、乳脂肪分もたっぷりです。
牛乳が発酵してヨーグルトが出来たら、上部のクリームをそぉっと取り出します。
ちょうど、瓶の線の辺りにクリームの層が出来ているの、分かるかな?
それをフードプロセッサーにかけて、水分と脂肪分を遠心分離させます。
それを今度は氷水の中に入れて良くもみ込み、きれいな布巾に取って水を切ります。
これで美味しい、美味しい、発酵バターの出来上がり!
Sydneyで有名な発酵バターのPepe Sayaにも負けない、上等な美味しいバターですよ。
今の季節、常温でヨーグルトが簡単にできます。
ヨーグルトの副産物、発酵バターも楽しんでくださいね。
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