こんにちは!
体質改善オーガニック食事療法の
楳村 郁子(うめむら いくこ)です。
先日友人が
「きっと郁ちゃんの思っていることと通ずるものがあるよ。」
と、貸してくれた
生前カツ代さんが
色んなところで
ちょこちょこ書かれた記事や対談、
ご自身の日記(スケジュール帳)
などからの寄せ集め。
小林カツ代さんのことは、
「いつもニコニコしているおばちゃん」
と言う印象しかなかったのですが、
半年くらい前に
偶然にこんな「エッセイリレー」
なる記事を見つけて
彼女がただの料理家ではなく、
自然の摂理を大事にされる方だとわかり、
とっても尊敬の念を持てたので、
今回の本も一気に熟読してしまいました。
以前の私の中のカツ代さん
のイメージは、
「料理が好きで、
みんなの笑顔が好きで、
みんなで美味しいものを食べて
わいわいと楽しい時間を過ごそう!」
と言う、笑顔のおばちゃん。
でも本当は、
食材を決して粗末にせず、
大切にする方。
その食材がどうやって生まれ、
どうやって育てられ、
どうやってお台所まで運ばれてきたのか。
そこまで考えてお料理する方。
その大切に扱われた食材を
少しも無駄にすることなく
感謝の気持ちと愛情を込めて
お料理する方。
そんな方だと気が付いたんです。
この「食の思想」は
まさにカツ代さんが
普段からちょこり、ちょこりと
気にかけている
ほんの小さな気づきや
問題点を、
記録しているもの。
生前の彼女の
地道な啓蒙活動の軌跡でした。
その中からちょっとだけ抜粋。
料理は「気」から
何年か前は、おにぎりなんて、誰がにぎってもおなじだと思い込んでた。でも、そうじゃないのね。三人握れば、三人とも違う味がする。そして、そのうち一人だけほんとうにおいしおにぎりを作る人がいるとすると、それはもうにぎり方だけの問題じゃ無い。「気」なんですって。
以前、東洋医学の先生に、私の作ったおにぎりをカパって食べてもらったことがあるんです。その先生、一言、「うーん、このおにぎりには「気」がはいっておる!」
面食らっちゃったんだけど、それ以来気って何かなぁってずっとひっかかってたんです。最近はその「気」の力っていうのをすごく感じるの。
中略
自分の夫がイヤでイヤでしょうがない妻がいたとしますよね、でも、しかたなくて料理を作っているとします。その料理を分析したらミネラルもタンパク質もきちんとある。でも、それは夫の中で本当に活力なるのかな。
中略
「気」を入れることによって、醤油などの人工的なものをそぎ落とすことができるようになった。「気」を先に持ってくることによって新しい味付けができるようになる。よりいっそう元気の出る料理を。
これ読んで
「重ね煮と一緒だぁ」
って、思ったのは、
私だけではないはず。
そう。
「重ね煮」はまさに
お料理の際に「気」を入れる
そのもの。
重ね煮の師匠である
戸練ミナさんも
カツ代さんと
同じような気持ちでお料理している。
そういう人を
私はとっても尊敬するのです。
そうそう、
有名な料理研究家の
有元葉子さん。
彼女もたくさん本を出されているけれど、
エッセイ本を読んでると
同じような心を持った方だなぁって
伝わって来ます。
テレビのお料理番組や
レシピ本では伝わりきれない部分、
たくさんあるんだなぁって思う。
私ね、実はここだけの話、
お料理するの、きらいなんです。
笑笑笑
でもなんでこんな仕事しているのか?って
言われると
私たちは「食」で生かされているから。
そこを大事にしたい。
って気持ちを
多くの人とShareしたいから。
これに限るんですよね。
戸練ミナの
旅する重ね煮 in Sydney 2019
2月17日〜20日
イベント詳細はこちら。
コメントを残す